国会での、古賀千景議員の発言が波紋を呼んでいます。
「分かってほしいのは、自衛隊に子どもたちって、経済的に厳しい子どもたちが行くんですよ。豊かな子どもたちは自衛隊とかなりませんよ!」
引用元:ライブドアニュース
この発言に対する小泉防衛大臣の
「そんな事実は無い。事実誤認ではないか?」
という反論に対し、
「発言は撤回させていただきます。申し訳ありませんでした。」
というやり取りがあったのですが…。
古賀千景議員のこの発言って、何を根拠に出てきたものなんでしょうか?
かつての教員時代に実際そういう子供たちが多かったから?
立件民主党に所属する古賀千景議員は、かつて教職員として福岡県内の小中学校に約30年間勤務しておられたとの事。
その間、数多くの生徒たちの教育に携わる中、当然ですが進路などの相談も受ける機会があったでしょう。
たとえ直接、進路指導などの業務に携わっていなかったとしても、家庭的に裕福だったり貧しかったりすることがその生徒の進路にある程度、影響するという事実に触れる機会はあったのではないか、と。
事実、このような話もあります。
実は自衛隊ができた当初、「経済的徴兵制」という言葉こそ使っていませんでしたが、明らかに貧富の格差と自衛隊の入隊には相関関係があるということが防衛庁(現在の防衛省)の内部文書に書かれてありました。
国会でのやり取りを見ていると、古賀千景議員が今回の発言をしている時、何か実感がこもっているように感じたんですね。
なので私としては、かつての教職員時代のそういった経験が肌感覚として残っていて、つい熱く語ってしまったのかな、と。
ただこのやり取りを見ていると、古賀議員としては
「経済的に厳しい子どもが自衛隊員になる」
と話しているのですが、小泉大臣は
「自衛隊員の家庭の子供は貧しい」
と言った、と捉えている印象なんですね。
ただ、いずれにしても
自衛隊に入隊する子供=貧乏
ということはさすがに無いと思います。そういう意味で古賀議員は発言を撤回し、謝罪されたのではないでしょうか。
元自衛隊員・芸人【やす子】のイメージが頭にあった?
今やテレビで見ない日はないというくらい活躍中の芸人・やす子さん。
やす子さんの人気と共に、彼女がかつて貧しい家庭で育ってきたことが話題になりました。

やす子は18歳まで児童養護施設で過ごし、養護施設を出なければいけなくなった後は、「言葉は悪いが、入らざるを得なかった。高卒で生きて行くためにはそこだけ」と自衛隊に入隊する。
引用元:デイリー
この、やす子さんの生い立ちが、古賀議員の頭のどこかに強い印象として残っていたのかもしれません。
自衛隊は発足以来、常に人手不足だとの事。
ですので自衛隊のリクルートは人を集めるために、入隊後の経済的なメリットをアピールするんだそうです。
たとえば自衛隊札幌地方協力本部のリクルート用資料には、「1日3食、栄養バランスの取れた食事」「宿舎費無料」「被服寝具等は支給」「自衛隊医療機関は無料」「生活に必要なものはほぼ職場で提供されます」などと書かれています。
ただ、もちろんそれは事実なんだとは思いますが、辛くなって辞めちゃったら意味が無いし、例え一般の企業に就職したとしても給料でそれらのものを賄うことは可能な訳ですから、
自衛隊に入りさえすれば何とかなる
という話でもないと思いますね。
私は自衛隊に入隊したことがないので、自衛隊員の方々が日々どのような活動をされているのかは分からないのですが、やす子さんにとってはその環境がある意味「合っていた」のではないでしょうか。
もちろん、「合う」とか「合わない」とかいう問題ではなくて、生きるために踏ん張るしかなかったのかもしれませんが…。
【自衛隊に入隊を志願する理由】他の国々での現状は?
例えばお隣の国、韓国は現在も徴兵制度が取られていて、韓国籍を持つ全ての成人男性は兵役の義務がある、とのことですのでそもそも選択肢がありません。
アメリカでは1973年に徴兵制度が廃止され、現在は完全志願制とだとの事。
では、どういった人たちが志願するのでしょうか?
その最大の理由として挙げられるのが、大学に進学するためだそうです。
アメリカでは軍で何年か務めると奨学金が支給され、その奨学金で大学に進学する人が多いのです。つまり軍隊へ志願する最大の理由は「大学に進学するため」です。
引用元:酒井光雄オフィシャルWEBサイト
日本の場合「自衛隊」ですし、さまざまな国際情勢などもありますから海外の「軍隊」とは異なってくるとは思いますが、いずれにせよ経済的な状況からやむを得ずそういった選択肢を取らざるを得ない人たちがいる、というのは事実のようです。
だからと言ってもちろんそういう人ばかりというわけではなく、強い愛国心が動機だったりとかいろいろあるでしょう。
今回の古賀千景議員の発言の背後の事情には、もしかすると過去にそういった事情を抱えてやむを得ずそういう選択をせざるを得なかった生徒さんが身近にいて、その時の印象が強く残っていたのかもしれません…。
とは言えあのような場での発言なわけですから、やはり慎重になっていただきたいものですね。

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