新庄剛志さんと言えば、野球に興味がない人でも知っている人は多いと思います。正直、私もその一人で、ここしばらくずっとプロ野球に興味が無かったのですが・・。
とにかく、派手!服装とか見た目もそうだし、車とか、やってることとかいちいち目立ちますよね。私自身は地味なタイプなので、自分が日ハム選手だったらちょっと合わないかな、なんて思ったりします。
日ハム監督就任後、開幕戦のセレモニーでは巨大なドローンに乗って登場しちゃったり。
選手より目立ってどうする、という批判の声もよく耳にします。まあ、確かに・・。
では、そんな新庄監督と選手たちとの関係はどうなんでしょう。選手たちからの人気はあるのか、どのくらい信頼されているのか、良い関係を築くことはできているのでしょうか。
日ハム選手たちの声から、新庄監督の人気や信頼度を探ってみる
新庄監督は今シーズンの課題として、若手の育成に力を入れるとのこと。その若手のうちの一人、2020年に育成ドラフト1位で日本ハム入りした宮田輝星選手は、新庄監督の実際の指導に触れ、イメージが大きく変わったそうです。
「本当にテレビで見ていた人なので……。派手な人を好んで使うのかなと思っていたら、全然違った。野球に向かって真摯に取り組んでいる選手、マジメにやっている選手を平等に見てくれている印象です」
引用元:Full-Count
え、そうなんだ・・!私も、イメージが変わりました。
それに、守備や走塁を重視する考えの新庄監督に対し、好守俊足が売りの宮田は
「同じ価値観でいてくれる監督は、僕にとってはいいのかなと思っています」
と、コメントしています。うん、いい感じですね。
とは言え、全選手を横一線に据え、競わせるという新庄監督の方針に対しての反感もあるでしょう。特にベテランや、活躍中の選手など。え、いまさらそんなことやるの?って。
東京五輪で活躍した近藤健介選手なんかそうなのでは・・?
そこは人たらしの新庄監督のフォローがピカイチですから。試合前の練習でも「君は別格だから」と言わんばかりに、ベタ付きで外野守備を指導。密にコミュニケーションを取っていますよ。
引用元:exciteニュース
ちゃんと、一人ひとりに応じたコミュニケーションを取っているようですね。その辺りのマメさも、意外な感じです。
新庄監督自らグラウンド整備をやっていることも話題になりました。
一昨年、48歳という年齢にもかかわらず現役復帰を目指してトライアウトに参加しただけのことはあり、選手目線での考え、行動ですね。私が日ハム選手だったら、新庄監督のこと、ちょっと、好きになってしまうかも。
開幕後、9試合で1勝8敗の最下位に沈んでいた頃、今川優馬選手のツイッターに対し(現在は削除されているのですが)、ある一般ユーザーが
「監督がゴミだから勝てないよね笑笑 かわいそうに笑笑」
とリプライしました。これに対して今川選手は
「プレーしてるのは監督ではなく選手たちですので僕らの責任です」と反論しました。
そして、4月3日には自身のツイッターでこうつぶやいています。
今季1号ホームラン打てました! 次はチームの勝利に導くバッティングが出来るよう努力します。 やっぱり負けるのは悔しい。勝ちたい。
これは直接、新庄監督のことに言及してはいないのですが、勝つことに対する強い思いが感じられます。
そしてそれは監督の指導云々ではなく、選手である自分たちがやることだという責任感も見えてきて、この言葉から、私は今川選手が新庄監督と一体となっている、と感じました。
新庄監督と選手たちの良好な関係は、チームの雰囲気を前向きにする
若手で期待の万波中正選手は、3月30日の文化放送でのインタビューで、
「ビッグボスのもとでやる野球はどうか?」という問いに対して、こう答えています。
「12球団で僕らしかボスとできないので、まずうれしく思いますし、常に前向きになれる言葉をかけてくれるので非常に感謝してますし何より楽しく野球ができてるなというところはありますね」
引用元:文化放送
これはもう、はっきりと言ってますね。
うれしい、感謝している、楽しく野球ができている・・。
そして「チームとしての雰囲気、昨シーズンと比べて違いは?」という質問には・・。
「より若い人が増えてきてみんな自分を何とかしたい、チームを何とかしたいという思いはやっぱりあると思いますし、ボスもいつも言ってますけど、前を向いてやるしかないというのは、みんなに伝わってるところだと思うので、今、なかなか勝てないですけど負ける時でもなんとかしようというベンチの雰囲気はあると思いますね」
引用元:文化放送
負けても仕方ない、と思うのか、「負ける時でもなんとかしよう」と思うのか。このベンチの雰囲気の違い。これが、今後の日ハムの行方を左右することでしょう。
私は、去年までの日ハムのベンチの雰囲気がどうだったかは分からないのですが、今シーズンの試合を見ていると、確かにその「なんとかしよう」という思いを感じます。
4月27日、今川優馬選手はここぞという場面で打てず、試合に敗れてしまいます。
しかし、翌28日の試合では・・
負けても、打てなくても仕方ないや・・というあきらめの気持ちは微塵も感じられません。
「ファンは宝」という思いで一つとなる、ビッグボスと選手たち
今回のテーマである、新庄監督と選手たちとの関係についてですが、特に選手たちの生の声、というのはなかなか出てきませんでした。
選手が監督をどう思っているか、これは会社で言えば部下が上司をどう思っているか、という話ですので、簡単に表に出てくるわけはないですよね。もし、あまり良く思ってない、そんな内容であればなおさらです。私としては、もし言うとしたら、会社を辞める時ですね。
プロ野球選手と言えば、メディアへの露出の機会も多いし、ましてや話題の新庄監督に対する批判的な意見なんて口にした日には、マスコミの恰好の餌食になってしまいますから。
だとしても、「本当は不満だらけなんだけど口を閉ざしている」というふうには感じられませんでした。もちろん、個人的にはみんなそれなりにいろんな思いを抱えているのかもしれません。
ですが、新庄監督が日ハムの監督に就任して、何を一番に考えたかと言えば、
「ファンは宝」
ということです。
プロとして、ファンを、お客さんを喜ばせるためには、やはり試合に勝つことだし、それができないときもせめて、勝とうとする真剣な姿を見せることではないでしょうか。
その点で、新庄監督と選手たちとが一体となっているのではないか、と。
実際なかなか勝てていないのですが、試合を見ていると、今の日ハムからはそういう雰囲気が伝わってくるのです。
それはもしかすると、去年までのそれとは違ったものになっているのかもしれません。実際、どうかというのは日ハムファンの皆さんが日々、感じていることでしょう。
そして本音を言えば、試合に勝ちたいのは、誰より新庄監督なんじゃないかな、と。
それでも、我らがビッグボスは、何よりも選手たちの自主性を尊重し、自分はその手助けをするだけだという役割に徹しているのではないかと思うし、選手たちもその意向を理解し、やる気のある選手は前向きに楽しんで真剣に野球をやっている、そんな雰囲気が感じられます。
新庄監督率いる日ハムの今後が楽しみです。
「熱い」解説のYOUTUBE岩本勉チャンネルも楽しいです!
・・って、いろいろ調べているうちにいつの間にか日ハムファンになった自分がいる!?
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