松本人志さんと親交があるキックボクサーの立嶋篤史さん、25年ぶりに再会されたそうですが、4月16日に行われた立嶋篤史さんにとって100戦目の相手は何と「松元仁志」選手!
漢字は違うものの、同じまつもとひとしさんでした。
・・それはそれとして、立嶋篤史さんが
「パンチドランカー」なの?
という噂がちょこちょこ目についたので気になり、真相を探るべく調べてみることにした次第です。
なぜ立嶋篤史がパンチドランカーという噂があるの?
実際に立嶋篤史さんがパンチドランカーかどうかという以前の話として、なぜそのような噂があるのでしょうか?
立嶋は高校生キックボクサーで有名だった選手だろ。
辰吉とも仲いいんだよな。
ドランカーになっちゃったの?引用元:https://sports7.5ch.net/test/read.cgi/boxing/1091964190?v=pc
まずは、・・パンチドランカーって何?
パンチドランカーの正式名称は慢性外傷性脳症といいます。原因は頭部へ衝撃を受けることで発生する脳震盪などの脳への反復する傷害で、脳変性により認知症に似た症状を持つ神経変性疾患です。
引用元:エントピ
頭部に強い衝撃を繰り返し受けることにより、脳がダメージを負ってしまう症状のようですね。
普段、ボクシング等に疎い私なのですが、このパンチドランカーという言葉を知ったのは小学生の頃に読んだ「がんばれ元気」というボクシングの漫画です。
その中の話では、脳みそは豆腐のようなものであり、頭部に何度もパンチを喰らえば当然、影響が大きい、と。
立嶋篤史がパンチドランカーと言われるのは「打たれ強い」から!?
打たれ強いボクサーが往々にしてドランカーになると思う。
キックボクサーの立嶋、十年前は顔面のガードなぞ全く気にせずに
打たせ放題打たせて返しのローキックでK.O.勝ちしたりしていた。引用元:https://sports7.5ch.net/test/read.cgi/boxing/1091964190?v=pc
6月5日放送のTBSテレビ「クレイジージャーニー」に出演していた小池栄子さんも、立嶋篤史さんの100戦目となる松元仁志選手との試合を観て、
「なんで倒れないの?」
と驚いていましたね。あれだけダメージを受けて、倒れないのも凄いなと思うのと同時に、
「大丈夫なの?」
と心配になってしまいますよね。
しかも立嶋篤史さん、現在51歳で現役です。中学卒業後タイに渡って修行しデビューして以来、ずっと戦ってきたわけですから、相当ダメージも蓄積されてしまっているのでは!?
そういった点から、
「パンチドランカーになっていたとしてもおかしくない」
と思う人がいたとしても無理はないかもしれません。
個性的で文学的な表現の文章と、キックボクシングとのギャップ!?
立嶋篤史さんのブログ等を読んでみると、文体が個性的、文学的な印象です。
「フラッシュバック」について書かれた文章があるのですが、とても印象的です。その一部を抜粋させていただきます。
重要なことから非常に些細なことまで瞬時に出来事が蘇り、遡ったそこから戻って来るということをやってのけることが出来るのです。
人間、似たような匂いや色でその様なことになるそうですが、でも、景色まで綺麗に目の前に広がるのです。ええ、試合中でも。
引用元:立嶋篤史note
立嶋さんは、「ざまあみろ!僕は、まだ生きている」という自伝を出版されています。
100戦目でTKO負けを喫してしまった試合後、記者の質問に対して
もうちょっとだけのこの表現方法(キックボクシング)を続けていきたい」
と語っておられたとの事ですが、キックボクシングのみならず文章を書くことにおいても自分を表現することを実践されているようです。
何でしょうね、このキックボクシングという血生臭い世界と、その文学的、詩的な表現での文章を書く彼のイメージにギャップがあり過ぎて理解できない、という人が
「パンチドランカー」
というイメージと結びつけてしまうのでしょうか。
立嶋篤史は自身の「パンチドランカー」という噂をどう思っている!?
立嶋篤史さんも、ご自身が「パンチドランカーなのでは?」という噂をご存知のようで、そのことについて先ほど引用させて頂いた「フラッシュバック」という文章の中で、そのことに触れておられます。
「パンチドランカー。」
致命的な文言すら出して勝ち誇り、嘲笑いながら失笑を交えて吐き捨てる残念な物書きやファン、沢山人生を掠ってきました。不必要な人生の登場人物です。引用元:立嶋篤史note
私は「掠って」という部分、漢字も読めないし意味も分からなかったので調べてみると、「かする」と読み、意味はいくつかあるようなのですが、「他人のものをちょっと利用する」が近いかな、と思ったのですが・・。
文章が確かにちょっと難しいというか、文学的ですね。
いずれにせよ、立嶋篤史さんはその文章を通してご自身がパンチドランカーであることを否定されていますし、そのような見方は浅はかだという思いが感じられます。
また、今から10年ほど遡った2013年1月27日の、試合直前でのインタビューにて、彼は次のような質問を受けました。
これだけの長い間、現役を続けていることで、「もう選手として終わりかけてるじゃないか?」とか、「パンチドランカーなのに無理やり続けているのではないか?」などと言う人もいます。
引用元:REBELS公式ブログ
もう10年前にすでにそのようなことを言われていたのですね。そして10年後の今も現役を続けておられます!
立嶋篤史さんはその投げかけに対して、こう答えられました。
僕、身体が駄目なのに無理矢理やってるわけじゃないんで。追い込んで練習も出来るし。僕以上に気持ち込めてやってる人もいないし。無事なのにとやかく言うのは「職業選択の自由」への侵害に当てはまるんじゃないかなあと。
1991年にキックボクシングフェザー級王者となり、1993年にはライバルである前田憲作にKO勝ちしてノリに乗っていた時期もあり、強気な発言も目立っておられたようですが、なかなか勝てなくなってくると、世間の風当たりも途端に厳しくなってきたりするのは世の常のようですね。
それでも今日まで現役で闘い続ける立嶋篤史さん、もはやパンチドランカー云々という次元の話ではないな、と私は感じました。
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