大泉洋さんと言えば、バラエティ番組でよく見かけるイメージだったのですが、俳優として映画の出演も多いのですね。主演のみならず監督・脇役・声優などこれまで50本以上の作品に携わっています。
ただ、その割に演技が下手という声を耳にしたりするのですが、実際はどうなんでしょうか。
私自身は大泉洋さん出演の作品を見たことが無いと思っていたのですが・・、ずいぶん前に子供と観に行った、前田敦子さん主演のもしドラで「カジマコト」役で出演していたみたいです。全く覚えていないんですけどね。
大泉洋の演技はなぜ「下手」と言われるのか?実際ヘタなだけ?
ノーサイドゲーム。大泉洋が演技下手すぎて、1つも面白くない。
— ACT《Six Japan》 (@actionclutch) August 18, 2019
やっぱ大泉洋はドラマ演技下手だな
根っからの舞台役者だあの人は— 優太 (@said0727) June 25, 2018
大泉洋さんは大学生時代、演劇研究会に所属していました。
その後は地元、北海道で「水曜どうでしょう」などテレビ番組の出演、歌手活動、「千と千尋の神隠し」など映画での声優業、2003年には映画「river」で初の主演を果たしたりと、様々な活動を続けながらも、2004年5月、舞台俳優として東京に進出してきました。
2004年5月にTEAM-NACSの第10回公演として行われた舞台「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜」のサンシャイン劇場での東京公演で、俳優として本格的に東京に進出(当時31歳)。
引用元:ウィキペディア
舞台だと、映画やテレビのようなカメラワークというのが無いわけで、そうなると自分の演技でその代わりとなる動きをする必要が出てくるので、時にはわざとらしいくらい大袈裟な演出になるのだと思います。
私も学生時代、演劇部に入っていたのですが(長続きしませんでしたが・・)、声は腹の底から出さなければならないのでまず発声練習が基本ですし、身振り手振り、オーバーアクションにならざるを得ないですね。何を言っているのか、やっているのか伝わらないと意味ないですから。
ですがそれに慣れてしまうと、映画やテレビドラマなどに合った動きというものに切り替える難しさが出てくるのかもしれないですね。
演技と言っても映画やドラマで役を演じる映像演技と、ミュージカル、舞台演劇など舞台の上で演じる演技によって演じ方は違ってきます。
例えば歌舞伎や能のように全身の細やかな動きやたたずまいが重要な芝居と、ドラマや映画などの物語が重要なパートとしてある中で役を演じる芝居では、基本的に違います。引用元:オーディションなび
舞台でのイメージで映画やテレビの撮影に臨んでしまうと、そこからくる違和感が「下手」という評価につながっていたのかと思われます。
それに加えてこんな意見もあります。
大泉さんがドラマなどの演技下手とかよく言われる。そりゃそうだ、どうバカはどうでしょうの素のリアクションをみてるから、あれと比較しちゃうわけです。あれは演技では出せない。あれを出させるのは藤やん以外いないと思うけどね。#大泉洋 #藤村忠寿 #水曜どうでしょう
— 佐々木くまお (@tatsu5091) January 14, 2019
俳優の演技がすごい!とか全然わからない人間だから、大泉洋がモテモテのシリアスな役をやっててもいつものおふざけ大泉洋のイメージが強すぎて全く感情移入できん。でも1年間ずっといるんだよなーこの人。小栗旬とか小池栄子は全然いいのになあ。大泉洋って演技上手いの?
— めんだ子 (@mendako_zamasu) January 16, 2022
大泉洋は嫌いじゃないんだけど、どんな役やっても「ああ大泉洋だな……」ってなるんですよね。演技が下手な訳じゃないのに。なんか大泉洋。すごく大泉洋。
— おぺち (@opechipechi) February 6, 2022
演技が下手とか上手いとか言う以前に、大泉洋さん自身のイメージが先に来てしまうと。
大泉洋さんの名を全国的に知らしめることとなった北海道テレビの深夜番組「水曜どうでしょう」。
これをきっかけにその個性が注目を集め、以後、数多くのバラエティ番組に出演して人気となりました。
ただ、そのインパクトが強すぎたのか、
「大泉は演技力があっても、バラエティのイメージが邪魔になってる」「大泉の個性が強すぎて、どんな役も大泉にしか見えなくなってきた」という声も少なくありません(芸能記者) 引用元:exciteニュース
これは、有名になったことでの弊害とでも言うのでしょうか、たとえばあの木村拓哉さんも、「何を演じてもキムタク」と言われていたこともありましたし・・。
昨年4本の出演映画が公開された大泉は、実力派で根強いファンを抱えている役者だが、「大泉は何を演じても大泉」と言われることも多くなっている。
引用元:exciteニュース
・・同じようなことを言われてますね!
そのことを意識してか、そういう役柄だからなのか、その後はその強すぎるとも言える個性を抑え気味の役どころが好評のようです。
大泉洋さん演技抑え気味でひとまずはホッとしてます #鎌倉殿の13人 #nhk
— まんりき王朝@2日目東J-19b (@manriki_ocho) January 9, 2022
実写版の「恋は雨上がりのように」、評判通り良い感じだった。
アニメ版とは多少の違いはあるけど変ないじり方してないし、キャストも合ってるし、ほんとうまく実写化したなぁって感じ。
大泉洋も、わりと(大泉洋にしては)抑えめの演技で良かった。
そして小松菜奈の脚。 https://t.co/bzhmvObHZk
— WATSON (@tatsuyawatson) June 10, 2021
抑え気味に、見事にその役を演じ切る大泉洋さん、観てみたくなりました!
演技が「上手い」という評判は?その実力についての評価の声も
では、「上手い」という人の声も。
大泉洋って本当に演技上手いんだよな。
この人に何度泣かされた事か。#こんな夜更けにバナナかよ— moon sky walker (@mori_morizo_) December 4, 2020
一番演技が上手い俳優、という声まで!
今日も、大泉 洋の映画を見ました。
私が、今一番好きな俳優、
そして一番演技が上手い
俳優は、大泉だと思います。— 長原たかし (@9sduYo9ZA7tdgIt) April 17, 2022
当初、コメディ、お笑い的な要素が強かったイメージの大泉洋さんですが、徐々にシリアスな役柄が増え、むしろそちらの方が評価が高いようです。
大泉洋さんもとから大好きでバライティもドラマも見てたけど、「面白い人」という枠から出たことなかった。でもこの黒井戸殺しを観て初めてこの人演技上手いんだ!と気づいたのだった。遅い気づき。
— さや@本読み (@passepartouuuut) March 7, 2021
#黒井戸殺し
コミカルなイメージが強すぎる大泉洋だけど、やっぱシリアス演技がクッソ上手いんだよな
理屈では割り切れない複雑な感情と人間味を表現するスキルが研ぎ澄まされてる— ふくらはぎ (@omonaga_flowG) April 14, 2018
これからは「え?大泉洋ってバラエティ番組とかによく出てる人だったの?」と、俳優・大泉洋という認識が普通になってくるのかも知れませんね。でも、笑いと涙、両方から攻められるって、俳優としてなかなかの武器ですよね!
青天の霹靂見たよ
いやぁはまり役ですな
大泉洋といい、劇団ひとりといい
演技の上手い人の映画はやっぱ見てて安心するんよ
あと柴咲コウはやっぱうつくかわいいことほいでストーリーはなかなか私好み
邦画+コメディ+タイムトラベル
これって結構外れのないジャンルなのでは? pic.twitter.com/HC3X80hv9u— ざっきーまうす (@zacky_mouse) July 13, 2021
あ、すっかり忘れてたのですが、これ観に行きました!
フツーに楽しんで観てました・・ヤバい、最近年のせいか記憶が・・。
俳優としての評価を集約した「全部大泉のせい」という言葉の意味とは
コメディから、シリアスな泣かせる役柄、そしてついには憎まれ、嫌われ役に。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では源頼朝を演じています。
\本日放送!/#鎌倉殿の13人
第17回「助命と宿命」[総合]夜8時
[BSP・BS4K]午後6時#小栗旬 #新垣結衣 #菅田将暉 #小池栄子#宮沢りえ #大泉洋 #西田敏行 ほか pic.twitter.com/oBodLU2znE— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 (@nhk_kamakura13) May 1, 2022
頼朝はプライドが高く、自分勝手で女好き。おまけに冷淡で、自分のために尽くした上総広常(佐藤浩市)や敵意のない木曽義仲(青木崇高)を討ち取り、自分の長女・大姫(落井実結子)と婚約させた義仲の息子・義高(市川染五郎)まで容赦なく殺す。 これでは視聴者も黙っていない。広常が絶命した第15話(4月17日)の放送終了後には「♯全部大泉のせい」がツイッターでトレンド入り。大泉は国民的嫌われ者になってしまった。
引用元:YAHOO!ニュース
冷淡で非情な頼朝に対する視聴者の嫌悪感が、「全部大泉のせい」という言葉に集約されるほど、感情移入してしまった人が多かったようです。
これは、役者として最高の褒め言葉ではないでしょうか。
大泉洋さんは、子どもの頃から周囲を笑わせるのが得意で、小中高と人気者だったそうです。
ですが大学受験で挫折し、ものすごく落ち込んでいた時期もあったようですが、そこから立ち直るきっかけとなったのは大学の演劇研究会で活動を始めたことでした。
人を笑わせたい、喜ばせたいという思いが大泉洋さんの根底にあり、それが徐々に泣かせる演技、憎まれ役など、いずれにせよ人の感情を、魂を揺さぶるものへと進んで行ったのはある意味、自然な過程だったのかもしれません。
この記事を書いているうちに、いろんなバージョンの大泉洋さんの演技を見てみたくなってきたので、今回はこの辺で失礼いたします。
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