私は、のんさんと言えば能年玲奈、能年玲奈と言えばあまちゃんというイメージが湧きます。
あまちゃんと言えば、
「タラッタッタッタッタッタタラララ♪」
というあまちゃんのオープニングテーマが頭の中で流れてきます。
NHKであまちゃんが放送されていたのはもう10年前の事なのに・・。
しかも私はあまちゃんをほとんど見たことがない(!)のに・・。
それくらいインパクトがありましたね。
そんなあまちゃんを演じたのんさんが、能年玲奈という名前を使えなくなったいきさつについて改めて知りたいと思った次第です。
のんが【能年玲奈】という名前を使えないのはなぜ?本名なのに!
のんさんが、能年玲奈という、本名でもある名前を芸能活動で使用できないのは、当時所属していたレプロエンタテインメントという芸能事務所との契約内容によるもののようです。
通常、本名ですから普段の社会生活の中で使うことは問題ないでしょうけど、芸能活動で使用するとなると商標権なるものが発生するとの事。
芸能人の芸名は、たとえ本名であっても商標として扱われますので、商標権が発生します。
以前の所属事務所であるレプロエンターテイメントが、能年玲奈という商標の商品を企業努力によって有名にし、高い商品価値を生み出したとすると、レプロ側に商標の先使用権があります。
引用元:アイリンク国際特許商標事務所
「先使用権」という言葉から分かるように、本来であれば優先的に使えるのがレプロ側というだけであって、のんさんが使用できないというわけではないようです。
ですがレプロ在籍中に、のんさんは
うちを辞めたら「能年玲奈」は使っちゃダメ
みたいな文面が入っている契約書にサインしているみたいなんですね。
弁護士によると、
「能年さん、サインしてしまっているので、本名使えないみたいですよ」
引用元:Yahoo!ニュース
ですので実際に、のんさんが「能年玲奈」で芸能活動をすれば、レプロ側から損害賠償の請求や使用停止を求められる可能性があること等を考慮して、改名に踏み切ったものと思われます。
かなり前の話なのですが、加勢大周さんの時にも似たような話がありました。
人気俳優だった加勢大周さんが所属していた事務所を辞め他の事務所に移籍する際、加勢さんが所属していた前事務所の社長が「加勢大周」という名前に愛着があるからと、使用差し止めを求めて裁判を起こしたんですね。
このときは加勢さん側が勝訴したそうです。
ちなみに、その前事務所の社長はどうしてもあきらめきれなかったのか、
「新加勢大周」
という名前で新たにタレントをデビューさせました。この方はその後、芸名を変更し現在は坂本一生という名前で活動されています。
元モーニング娘。のメンバーだった加護亜依さんの場合も、事務所を移籍する際にやはり前事務所が、加護亜依という芸名を使用し続ける事に難色を示したそうです。
ですが加護さんはその後も加護亜依のまま活動を続けられていますので、そういったケースもあるということですね。
このように、のんさんが「能年玲奈」で活動ができないという問題は、法律的にも判断が難しいところがあるようです。きっちり線引きができないというか・・。
要は、芸名の使用を前事務所が許してくれるかどうか、という事になってくるのでしょう。
のんさんは、改名してもう7年半経ちますが、レプロは未だに「能年玲奈」を使わせてくれないようです。
のんさんとレプロとの間に何があったのか、改めて辿っていきたいと思います。
のん(当時の能年玲奈)の事務所問題とは?どんなトラブルだった!?
のんさんのエージェントでもあり、コンサルティング会社「スピーディ」の福田淳社長はこう語っています。
「のんは、何か問題を起こして芸能界から干されていると思っている方もいるようだが、そうではない」
のんの「劣悪な労働条件なので移籍したい」という訴えが、前事務所の「お前育てたの誰だと思ってんだ!」という反応になった、ということです。
引用元:Yahoo!ニュース
今ではすごく売れているアイドルやお笑い芸人の方などで、つい最近まで給料がめちゃくちゃ安かった、なんて話をたまに耳にしますよね。
とは言え、事務所的には、売れ始めたからと言ってすぐにバーンとお給料を上げるというわけにもいかないのでしょうか・・!?
そこまで育て上げるためにたくさん投資をしてきたので、これからやっと回収に入るんだ、と。
でもタレントさん的には
「こんなに稼いでるのに、給料これだけ!?」
という思いにもなるでしょうし、その辺りのズレが問題になるのかもしれませんね。
それが上手く交渉などでまとまればいいのでしょうけれど、今回ののんさんの件に関してはそうはいかなかったようなんです。
低賃金だっただけではなく、のんさんが「あまちゃん」でブレイク後に事務所が慎重な判断をしたためか、民放のドラマに一切出られないとか、本人が熱望していた「進撃の巨人」への出演を事務所に断られるなど、不満が募ったのかのんさんはレプロに断りなく個人事務所を立ち上げます。
のんさんとしては、人気が爆発して勢いがあり強気だったと思いますし、それにのんさんがデビュー以来、ずっとお世話になってきたと言われる演出家で振付師の滝沢充子さんの影響は否定できないでしょう。
「滝沢氏は長年、能年に演技指導をしてきた恩師。指導は厳しく“あなたは女優をやらないと生ゴミね”と言い放ったこともあったという。もちろん、能年との絆は強い」(事務所関係者)
引用元:日刊大衆
のんとレプロエンタテインメントはなぜ和解できないの?
のんさんは独立して2年が経ち、「のん」として少しずつ仕事も増え軌道に乗ってきた頃、前事務所と和解についての会談を行いました。
そのきっかけとして、のんさん側としては、翌年に控えていたNHK大河ドラマ「いだてん」に出演したい思いがあったからではないかと言われています。
「いだてん」の脚本は「あまちゃん」も手掛けた宮藤官九郎さんですし、話題にもなりそうですからね。
とは言え前事務所と決裂したままの状態では難しいから、という経緯だったようですが、1時間にも及ぶ会談だったにもかかわらず交渉の進展は無かったとの事。
のんさん側としては、一連の騒動を起こしたことについて謝罪もしたのになぜ・・!?
芸能関係者によると、ある障壁があるそうです。
「それが、独立の発端になった女性演出家の存在です。この演出家の演技指導を受けたことで、のんは、すっかり“洗脳”のような状態になり、事務所がコントロールできなくなったと言われています。彼女は、未だにその女性演出家と行動を共にし、“振付”されている。2人の関係が解消されない限り、事務所は契約は難しいと考えているようです」
引用元:デイリー新潮
その演出家である滝沢充子さんの影響があるにせよ、ここまで見てきて感じるのは、福田社長が
「何か問題を起こしたから干されているわけではない」
という、その「問題」をどう捉えるかなんですが、法に触れる、もっと言えば犯罪を犯すことが「問題」だとすれば、もちろんそんなことは無かったでしょう。
ですがその後、謝罪の場が設けられていることを考えると、のんさん側としてもレプロに迷惑をかけたという思いはあったに違いありません。
例えば、のんさんが事務所を通さずに「進撃の巨人」の監督と接触したり、事務所に断りなく個人事務所を立ち上げたり等、どこまで契約書に明文化されているかは分かりませんが、少なくとも業界的にはタブーだったり、良く思われない行動をしたことで現場が混乱したという事実はあったのだと思われます。
それにこの騒動があったことで、どこからどこまでが真実で、そうでないのかははっきり分かりませんが、レプロとしても評判が下がるなどダメージを受けたということもあるでしょう。
私の考えですが、仮に奴隷のような契約内容であったとしても、了承した以上はその期間は守らなければならないのではないかと思いますし、契約したとしても明らかにおかしい内容であれば、弁護士を立てて司法の判断を仰ぐということもできるかと思います。
現在、「のん」として再び活躍されている彼女ですが、間違いなく天性の才能を持った方だと思いますし、もう一度「能年玲奈」に戻るというか合体するというか、その力を100%発揮できるようになればいいのにな~と感じます。
ちなみに、のんさんが出演することが叶わなかった「いだてん」は、NHK大河ドラマ史上、最低の視聴率だったそうです。もちろん、そのことが原因の全てでは無いとは思うのですが・・!
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