西島秀俊の演技が同じに見える理由とは?棒読み 下手、でも引っ張りだこ

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昨年、主演のドライブ・マイ・カーがアメリカ映画界、最高の栄誉とされるアカデミー賞の国際長編映画賞を受賞し、現在公開中のシン・ウルトラマンでは班長役を演じ、こちらも大ヒットとなるなど、役者としてノリに乗っている西島秀俊さん。

その実力は国内外を問わずお墨付きだと思うのですが、それでもネット上においては

「いつも同じ演技」「セリフ棒読み」

等の意見がそこそこ見受けられます。どういうことなのでしょうか。

 

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西島秀俊の演技が同じに見えるのは、似たような役柄が多いから?

西島秀俊さんは数多くの映画・テレビドラマに出演されていますが、特にテレビドラマに関しては刑事役が多い印象です。

はまり役、と言うのでしょうか、製作者側としても役者を選ぶ際に、まず候補として挙がってくるのかも知れませんね。

「西島秀俊」に対してある程度イメージが出来上がっていて、求めている役柄に彼がぴったりとフィットするのではないか、と。

するとどうしても、同じような役柄→同じ演技と感じる人が出てくるのかもしれません。逆に言えば、

もっと違うタイプの役柄も演じて欲しい!

という気持ちの裏返しなのかもしれませんね。

もちろん、刑事役の他にもいろんな役を演じています。ですが基本的には、西島秀俊さんの持つイメージに合う配役がされるのは仕方ないというか、当然のことではあるのでしょう。

 

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同じ演技、セリフ棒読みと感じられるのは「体験型」の演技ゆえか

演技には、「説明型」と「体験型」があると言います。

【説明型の演技】
役の状況、気持ちをセリフや動きを通して説明する演技。

セリフの言い回しを工夫したり、顔を作ったり、動きをパターン化したりする。
見ていて非常にわかりやすい

【体験型の演技】
ハリウッドをはじめ世界で活躍する俳優達が実践している演技です。
役者が「役を表現する」のではなく「役として生きる」演技です。

引用元:演技のミカタ

説明型は「分かりやすく」、体験型は「その人になり切って」演じることのようです。

これで言うと西島秀俊さんは後者の方かなという感じがします。すなわち、観ている人たちに「分かりやすく」ではなく、役そのものを演じているのだ、と。

そうすると、観ている人によっては

「なんかいつも同じだな」

「セリフ棒読みじゃね?」

「下手だな~」

などと感じる人が出てくることもあるということなのかもしれません。

宮崎あおいが主演した朝の連続テレビ小説『純情きらり』に出演したときも、いわく「とにかく全員が泣かなければいけないって雰囲気」のシーンでも、「僕はなかなか乗れないんです」と西島は回顧。そのシーンで西島が涙を見せることはなかったが、それでもOKテイクとして放送されている。

引用元:exciteニュース

彼としては、

「この役の人物はここで泣きたくはならないだろうな」と感じていて、噓はつけないと、そのこだわりは捨てられなかったのでしょう。

ここで、少し話は逸れますが、西島秀俊さんと香川照之さんはドラマでの共演がとても多いそうです。

香川照之さんと言えば、歌舞伎役者、先ほどの話でいうところの「説明型」の演技になると思います。

「説明型」の演技とは、形だけの「紋切り型」の演技とは違い、演技の一つ一つにリアリティが感じられるハイレベルなもの。

「半沢直樹」で話題になった顔芸、あれだけオーバーな表情を連発しながらも全く違和感が無く、どんどん引き込まれてしまいました。

西島秀俊さんと、香川照之さん。

「体験型」と「説明型」。

それぞれの型を極めた俳優どうし、お互いの良さを引き出しあって相性が良いのだと思われます。

 

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「同じに見える演技」それは「西島秀俊にしかできない演技」でもある

演技派俳優という言葉があります。キャラクターとか、知名度などではなく、演技そのもので勝負する俳優、そんな意味ですが、西島秀俊さんはまさにそれだと思います。

デビュー時は渡辺プロダクションに所属し、90年代前半には数多くのテレビドラマに出演したこともあり、若手の売れっ子俳優として人気を得たが、事務所が求めるテレビドラマを中心としたアイドル路線と、自身の目指す映画俳優としての方向性の違いから事務所を移籍。それに伴い1998年から2002年までの期間は民放のテレビに出演していなかった。

引用元:Wikipedia

せっかく得た人気、地位を捨てでも、好きな映画俳優への道を進みたかったのですね。

「実は僕、この仕事を始めてから、俳優をやめようかなと思った時期があって……。すでにテレビの仕事は順調に入ってきてたんですけど、映画には出れなくて。このままだときっと映画には出れないんだって思い込んでしまったんです。『あすなろ白書』という連ドラをやった直後に『ちょっと考えたいので、一回やめます』と言って、最初の事務所をやめているんです。当時の僕には映画とテレビの俳優はまったく別で、はっきり分かれているように見えたんです」

引用元:exciteニュース

もちろん、テレビドラマにしても演技をするわけですが、彼は映画とは別物と感じていたようです。

映画好きのお父さんの影響を受けて、小さいころから映画界に興味があった西島秀俊さんは、高校卒業後、一旦はエンジニアを目指し難関の横浜国立大学に合格します。

ですがやはり映画俳優としての道を歩みたいと考え始め、渡辺プロの新人俳優養成オーディションを受け合格、大学は中退します。

上述したように、その後、事務所と自分の進みたい方向性に違いを感じて移籍した後、暇になった時間で映画を見まくったそうです。

そのように、映画に対する思い、情熱はただならぬものがあるのだと思います。そんな西島秀俊さんの演技はどう評価されているのか。

 西島の持ち味とは、全身から自然とにじみ出る誠実さや骨っぽさ、繊細さ、優しさ。この全てがひとりでに表せる俳優はなかなかいない。

一方でこれらを出せる俳優を求める作品は増えるばかり。見る側を癒やしてくれる作品や誠実で武骨なキャラクターが登場するハードボイルド作品だ。

ほかに演じられる人が数少ないから、西島に出演依頼が集中するのは必然の結果だった。

引用元:現代ビジネス

作っていない、自然にやっている演技は他の人では替えが利かないのですね。

ものまねとかでも、特徴のある人はその部分を誇張してネタにされることが多いのですが、西島秀俊さんのものまねをする人は見たことがありません。

地味で、普通で、自然で、マネのしようがないのでしょう。

プライベートでは、黒を基調とした地味な感じの服が多いみたいなのですが、一見、同じようなコーディネイトのようで、細かい部分だったりにこだわって変えたりされているようですね。

ファッション的には「ノームコア」、すなわち究極の普通というのだそうです。

究極の普通、これは西島秀俊さんが俳優として目指す姿そのものなのではないでしょうか。

地味だったり、同じように見えたり、セリフ棒読み、時には下手にさえ感じる人もいる。

それでいて、その演技力は世界的に高い評価を受け、西島秀俊にしかできない演技と言われるまでになったのですね。

 

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映画「ドライブ・マイ・カー」に対する西島秀俊の思いとは

「ドライブ・マイ・カー」は、アカデミー賞の四部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞しました。カンヌ国際映画祭でも、脚本賞など高い評価を受けています。

ですが、主演の西島秀俊さんは主演男優賞などを獲っていないことから、

「作品は良いのに、主演の西島秀俊の棒演技が恥ずかしい」

という声もあるようです。

《海外の人から見ると、西島秀俊くらいの演技が自然に見えるのか…》
《いやー、日本って俳優の質低いとか思われちゃうのかな?》
《言葉分からないから、下手か上手いか分からないよ》
《カンヌとか受賞する映画は、あんまり声を張らない的な演技の方が多いしね》
《逆に棒演技が評価されたんだということにしておこう。恥じることはない》

引用元:まいじつ

ですが、アカデミー賞の選定基準など私は全く知りませんが、いくら作品自体が良くても、主演の演技がダメなものであれば作品自体も評価されないのでは?という気がします。

事実、「ドライブ・マイ・カー」において、全米批評家協会賞ではアジア人として初の主演男優賞を獲得されていますし、日本アカデミー賞では最優秀主演男優賞に輝いています。

7か月以上も劇場で公開されるロングランとなったことについて、西島秀俊さんは

特にこの映画は時間をかけてゆっくりゆっくり見た方に伝わる映画だと思っているので、こうやって長くかけていただいて、ゆっくりゆっくり観客の皆さんが見に来てくださっているのはとても幸せなことだなと思って、スタッフの一人としてすごく感謝しています」

引用元: WEB ザテレビジョン

と語っていますが、ここからも彼の映画、そして演技に対する熱い思いが感じられます。

数多くの作品に出演した中でも、「ドライブ・マイ・カー」は西島秀俊さんにとって大きな意味を持つものになったことは間違いないでしょう。

噛めば噛むほど味が出る、そんな西島さんの今後の出演作品がますます楽しみです!

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