2025年の大みそかに放送されるNHK紅白歌合戦。
韓国の人気ガールズグループ「aespa(エスパ)」の初出場が決定しました。
ですがaespaのメンバー、ニンニン(NINGNING)さんが過去にファン向けのサイトに投稿した内容が騒ぎになっています。
その内容としては、「きのこ雲ランプ」の写真と共に
「かわいいライトを買ったよ。どう?」
というコメントをしたものだとの事。
この「きのこ雲ランプ」、まるで広島に投下された原爆をモチーフにしたもののように思われますが、一体誰がどのような意図でこの作品を造ったのでしょうか?
【きのこ雲ランプ】誰がどんな意図で作った?
アマゾンのサイトで販売されている「きのこ雲ランプ」を見てみると、いろんな種類の商品が出品されています。

出典:Google
その中の一つ、Amazon公式サイトで販売されている商品を見てみましょう。
かなりリアルな感じです。

出典:amazon
どこの会社やあるいは個人が制作したのか気になるところですが、
ブランド:ジェネリック
と記載されています。
とはいえ、ここで言う「ジェネリック」とは特定のブランドや会社の名前というわけではなく、
「ブランド名が登録されていない商品」
のことを言うようです。つまり、ノーブランドということ。
「発送者/販売者」は上海大横店子と記載されていて、所在地は上海市とされています。
ですが製作者までは確認できませんでした。
もう一つ見てみましょう。

出典:Etsy
こちらの商品は、アメリカの大手ECサイトEtsyに出品されているもので、
製作者はLightlslandとなっていて、アメリカ・ペンシルベニア州に所在を置く個人または会社と思われます。
この作品について紹介した内容の一部を抜粋してみます。
衝撃的な「爆弾爆発」からインスピレーションを得た、きのこ雲型のナイトライトは手作りです。台座は丸太で作られ、大地の静けさを象徴しています。ふわふわの綿を重ねて包み、炎が燃え上がる瞬間を再現しています。埋め込まれた赤いLEDランプビーズは、点灯すると煙を貫く熱い炎のようで、雰囲気が溢れます!
引用元:Etsy.com
この作者の方はあくまで芸術作品の一つとして、これを作ったようです。
ですが「原爆」との記載は無いものの、日本人がこれを見たらまず原爆をイメージするでしょう。
この「きのこ雲ランプ」の類似品は、中国に限らずアメリカなど世界中の通販サイトで販売されているようですが、もちろんその中に日本の会社は無いと思います。
【きのこ雲ランプ】販売して問題無いの?とあるECサイトの見解は
「きのこ雲ランプ」はアマゾンの公式サイトでも販売されていますし、世界中の人々が購入できる状態です。
戦争を体験していない私でさえ、
「こんなの公式に販売してるの?」
と驚いたのですが、先述したECサイトEtsyの見解としては次のようなものだの事。
「販売禁止商品」に関する説明の最後には、次のような記述があった。
「私たちは、これらのガイドラインが皆さまのお役に立てればと願っています。しかし、許可されるもの・禁止されるものをすべて網羅することはできません。もしEtsy上で、これらのルールに違反していると思われる商品を見つけた場合は、報告することができます」
引用元:@niftyニュース
つまり、この商品は「販売禁止商品」に当てはまらない、という事になるようです。
確かに、国が変われば常識も変わりますからアメリカや中国など、日本以外の国の方がアートとして個人で所有する分には問題ないのでしょうね。
ただ今回のようにひとたび国が違えばとんでもない騒ぎになったりすることを考えると、他の国に行ったり活動したりする時には、その国の歴史や文化などをあらかじめ学ぶことは大切なんだなと改めて感じさせられました…。
【きのこ雲ランプ】=原爆なのになぜアートという感覚なのか
韓国の大手ECサイトで「きのこ雲ランプ」を紹介する内容として、以下のようなものがあったそうです。
通販サイトのページでは、同種商品が「核爆発 ムードライト 広島のその日 広島 インテリア 照明 就寝など 原子爆弾 きのこ雲」と説明されている。別のサイトの同種商品では「きのこ雲 核爆発ランプ」となっている。
引用元:産経新聞
このことからも、やはり「きのこ雲」と言えば広島、長崎に投下された原爆だという認識が一般的だと考えます。
なのになぜ「きのこ雲」をアートと捉え、ランプなどのインテリア商品を製作するという発想になるのでしょうか。
これはやはり、原爆が投下されたという事が自分とは関係ない、遠い国での出来事だからなのでしょう。
もちろん私も実際に体験したわけでもなく、そのごく一部を伝え聞いたくらいの知識しか無いのですが、それでも原爆に対するこのような感覚は信じられないという思いです。
とは言う私も、実はかつてこんなことがありました。
今よりまだまだ世間知らずだった高校生の夏休み、一人旅でいろんなところを放浪していて、その日はたまたま広島にいました。
何やら大勢の人々が、街の中心に向かって歩いていく姿が目に付き、気になった私は何気なく近くにいたおじいさんに聞いたのです。
「今日は何かお祭りとかあるんですか?」
するとそのおじいさんは声を震わせて、
「お前はそんなことも知らんで広島に来たのか!」
と、怒って行ってしまいました。
訳が分からなったのですが、後でその日が広島に原爆が投下された8月6日だったことが分かりました。
その時のおじいさんの心中を思うと、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

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