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くまモン 利用料フリーは正解だった?熊本県が儲かる仕組みとは!?

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利用料(著作権)フリーで、熊本県は儲かるの?

くまモン」と言えば、どこかで聞いたことや見たことがあると思います。

私がさっき食べたガリガリ君(九州みかん味)にも、気が付いたらくまモンのイラストが・・。

「ゆるキャラで思いつくものって何?」と聞かれたら、三番目くらいまでには出てくるのではないでしょうか。

くまモン関連商品の国内外での累計売上高が、2010年3月に誕生してから2021年末までの11年ほどの間で、1兆1341億7千万円に上がったそうですが、累計とは言えなかなかの金額ですよね。1兆円といえば、大手広告代理店、電通グループの昨年の年間売上高とほぼ同じ額です。

出典:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6421748

とは言え、くまモンの著作権を有する熊本県としては、その利用料を基本的に無料にしているわけなのですが、実際どれくらい儲かっているのでしょうか?

くまモンのイラストなどの利用料は基本、無料とは言え、ちゃんと申請を出して認可を受けなければなりません。

認可を受けるのにも、例えば食品などの農林水産物に関しては、

熊本県内に本店(本社)がある企業の商品
熊本県内で製造された商品で、熊本県内から輸出される商品について、くまモン利用許諾事務局で許諾したもの

等の条件を満たしている必要があります。

すなわち、上記の条件を満たした商品が売れれば売れるほど、熊本県としてはその税収を見込むことが出来るというわけです。

それだけではなく、くまモンの知名度が上がれば上がるほど、多方面にわたってその効果が期待できると思われます。例えば旅行先に悩んだときに、ふと熊本県が選択肢として浮かんできたりとか、あるいは、

「名刺交換するだけで、くまモンの県ですよね、と場が和んだ。くまモンを使った新しいビジネスモデルの企画がある・・・ビジネスの交渉やプレゼンテーションで緊張した空気を和らげてくれる、親近感を感じていただいてビジネスがスムーズに進んだ、企業誘致やUターンの促進に繋がるなど、数字では表せない効果が出ています」(熊本県くまもとビジネス推進課)   引用元:https://www.e-miki.com/key-press/area/kumamoto.html

などと、くまモン効果で熊本県に親近感・安心感を持ってもらうことで、ビジネスの交渉等にも良い影響が出ているようです。

どれくらい儲かっているのかですが、上記にもあるように「数字では表せない効果」も大きいので、無理やり数値化するのではなく、もっと広い視野で考える必要があるのかもしれないですね。実際、

くまモングループに対し、くまモンのPRによって県の税収が上がったとか、客観的に経済効果をまとめた資料がないかを尋ねた。すると、回答は「ありません」。

  引用元:https://news.line.me/issue/oa-bengo4com/2c2003d4622c

ある意味、まとめようがないのでしょうね・・。

 

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無料か有料か、どっちが正解?

では、利用料を取っていたらどうなっていたかについて考えてみたいと思います。

例えばですが、関連商品の売上に対して3%のロイヤリティーを取る契約を結んでいたとしたら、1兆1341億7千万円×0.03で、340億円くらいの利益が確実にあったことになります。

かたやロイヤリティーフリーだと、熊本県関連の企業等の売上が上がればその分税収は伸びますが、熊本県の企業と特に関係のないくまモングッズがいくら売れたとしても、熊本県に入ってくることはありません。

 2020年の売上高は1698億円で、9年連続で過去最高を更新。昨年は新型コロナの影響でマスクやフェースガートなどの商品が押し上げた。だが今のところ、くまモングッズがいくら売れても、県には1円も入っていない。                      引用元:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/285713

ですが、もちろんこれは結果論であって、利用料を無料にしたからこそ、ここまで知名度がアップし売り上げが伸びたわけであって、そうでなければ他の自治体との差がここまで広がることは無かったでしょう。そう考えると、この戦略は大成功だった、と言って間違いないでしょう。

それに、これまで利用料の事ばかり書いてきましたが、くまモンの知名度がここまで大きくなったのにはそれ以外にも、国内はもちろん海外にまで及ぶ様々なプロモーション活動など、積極的に攻め続けた結果だと思われます。

ただ、一方で「PHP研究所の研究員からはPR効果による税収増分より、宣伝コストの方が上回っている可能性が指摘されている」という説もあり、いろんな意見があることも事実です。

 

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どんな企業がくまモンを使っているの?

くまモングッズ第1号は何と「お仏壇」。

熊本市内にお店を構える輪島漆器仏壇店が発売した、くまモン仏壇です。

二代目としてお店を継いだ店主でしたが、経営に関しては素人であり売り上げが低迷する中、くまモン仏壇を作ることを決意、くまモン仏壇自体は高額なこともありなかなか売れませんでしたが、くまモン仏壇がメディアの注目を集め、30回以上、全国のテレビで放送され、売上はV字回復しました。店主は「くまモンには感謝しかありません」とのこと。

この店主さん、年中無休で営業されているそうで、元気いっぱいです!

 

また、ザ・ニューホテル熊本、ANAクラウンプラザホテルニュースカイ、休暇村南阿蘇、三井ガーデンホテル熊本などのくまモンルームもお子さんに人気のようです。くまモンファンには、たまらない!

出典:https://www.gardenhotels.co.jp/kumamoto/room/kuma-standard-twin/

 

変わり種としては、本田技研工業が2014年4月14日より500台限定で販売した、くまモンをイメージしたカラーリングに塗装したくまモンキー

出典:https://www.honda.co.jp/Monkey/monkeykumamon/

こんなバイクが町なかに停めてあるのを見かけたら、インスタにアップしたくなりますね。(インスタグラムやってないですけど・・。)

 

お菓子などの食品に関しては数えきれない程のコラボ商品が誕生していますが、個人的なおススメは熊本名物いきなり団子

出典:youtube

外皮のモチモチした食感がたまりません。和菓子好きの方は、一度食べたらハマってしまうこと必至⁉

あと、和菓子と言えば、熊本ではありませんが鹿児島名物のかるかんも美味しいですよ!

 

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他のゆるキャラ達とくまモン ビジネス面での違いは?

今日までにくまモンなど、ゆるキャラを含めたご当地キャラが数多く誕生しましたが、やはり思い浮かぶのは「ふなっしー」です。

出典:https://diamond.jp/articles/-/227274

一時期は、テレビなどで見かけない日が無いというほどの活躍ぶりで、少し古いですが2015年の全国ゆるキャラ経済効果ランキングでは、約8000億円で非公認ながらダントツの1位!(第2位はくまモンで1244億円。)

知名度が高いわりにその経歴は異色で、他の多くのご当地キャラとは違い、自治体の公認を受けていません。船橋市のいち市民が個人的に活動を始め、当初は船橋市役所や船橋商工会議所などに売り込みをかけたが相手にしてもらえなかったそうで、自治体を上げて誕生したくまモンなどとはずいぶん違った生い立ちですね。

ですがその後、メディアへの露出などが増え認知度が高まるとともに、非公認ながら船橋市のみならず千葉県や日本政府の公式なイベントや企画に起用される機会が多くなったというのは、皮肉というか、人生(キャラ生?)どうなるか分からないものですね・・。

くまモンとは異なり利用料フリーではない為、グッズの売上、メディア・イベント等の出演料、それに十六茶やマイナビ賃貸などテレビCMの出演料など、それらすべてがふなっしーの「中の人」の収入になるため、年収は七億円越えと言われています。ただ、その収入の中から東日本大震災の被災者の方々を支援する運動もしておられるようですね。  (引用先:https://iinee-news.com/post-6484/1/)

ふなっしー、素晴らっしー‼                              

 

なお、くまモン以外にも、せんとくん(奈良県)・ひこにゃん(滋賀県彦根市)・ぐんまちゃん(群馬県)など著作権をフリーにして利用を促進しているゆるキャラはありますが、日本全国はおろか海外にまで名を知らしめたのはやはりくまモンくらいのものでしょう。

それにしても・・

出典:https://j-town.net/2019/04/28278776.html?p=all

ゆるキャラと言えば、多くの人が思いつくのはダントツふなっしー

ふなっしーのインパクトは、やはり相当なものだったのですね。

 

・・と、さんざんくまモンについて書いておいて、後半は何だかふなっしー推しみたいな内容になってしまった感じです。

ただ、いろいろと調べてみて思ったことは、最終的にはそのキャラクターがどれだけみんなに愛される存在になっているのか、それに尽きるという気がします。

愛される要素としては、地元愛が深い人ほどやはり自分の地元のゆるキャラを応援したくなるでしょうし、全く関係ない自治体のものだとしても、そのキャラクター自体が魅力的であれば、引き付けられてファンになってしまうのも頷けます。そしてファンが増えれば増えるほど、そのゆるキャラたちは生き生きとしてますます魅力的になっていく・・そんな気がします。

ある有名な漫画家の方が以前おっしゃっていました。漫画を描き続けていくうちにキャラクター達が育っていって、勝手に動き出すことがある。そういう時、自分はストーリーを考えるのではなく、そのキャラクターの後を追って描いていくだけだ、と。

ゆるキャラなどについて考える時、当然のことながら経済的効果にばかり目が行ってしまいがちですが、そこには確かにみんなによって愛され、命を吹き込まれた存在が誕生しているんだな・・そんなことを感じた次第です。

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