現在公演中の舞台「千と千尋の神隠し」が好評です。
チケットはまたたく間に完売し、入手困難だとか・・。
それもそのはず、主演の千尋役を、橋本環奈、上白石萌音の二人がダブルキャストで演じているのですから。
ダブルキャストと言えば、ただでさえ演技力など比較されると思うのですが、今回は人気・知名度において引けを取らないこの二人ということで、公演開始前から話題となっていました。
ではそのライバル同士とも言える、二人の関係はどんな感じなのでしょうか。
仲が良いのか、そうでないのか、詳しく調べてみることにしました。
橋本環奈と上白石萌音のWキャスト主演、お互いどう意識している!?
まだ公演開始前の今年1月、NHK総合の「あさイチ」に橋本環奈さんが出演しました。
舞台は今回が初めて、にもかかわらず、初演が帝国劇場、世界的な演出家、ジョン・ケアードの演出のもとで「千と千尋の神隠し」の主演。
「重圧が凄い」と心境を語っています。それはそうですよね・・よく引き受けたものだな、なんて思ってしまいます。
その番組に、ダブルキャストで主演の上白石萌音さんがVTR出演し、橋本環奈さんの印象についてこう語っています。
「勘が良くて、頭がいいし、理解が早い人だなと。初舞台なのにここまでやれちゃうんだって」
引用元:goo いまトピランキング
また、ダブルキャストで周りから比較されることについては、
「ちょっと怖いなってところもある」
「でも環奈ちゃんとだったら大丈夫な気がします。よそよそしくなったり、関係が悪くなることはないかなって。それはそれって感じで私たちはお互い高め合って、お互い支え合っていけるような気がします」
「『言わせとけ!』って感じです」
引用元:goo いまトピランキング
「言わせとけ!」という言葉から、二人の信頼関係のようなものが感じ取れます。
では、一方の橋本環奈さんはどう思っているのか。
昨年11月9日に行われた制作発表会見の中で、上白石萌音について、まず
「ずっとお会いしたいと思っていた」
と語りました。そもそも橋本環奈さんは、上白石萌音の妹の萌歌さんとプライベートで仲が良いとのことで、萌音さんのこともいろいろ聞いていたようです。そして実際会ってみた印象は・・。
「裏表がなく、真っすぐ」
「一緒に走っていけると思うと心強い」
「大人びているのに純粋」
と、信頼を寄せる発言をしています。
後に上白石萌音さんも、橋本環奈さんについて
「思ったことを何でも言ってくれる」
「裏表がない」
と、お互いに好印象と感じ取れる発言が多いようです。
社交的な橋本環奈、人見知りな上白石萌音。ギスギス、バチバチ!?
とは言え、ずっと順風満帆だったかというと、そうでもないようで・・。
当初、環奈さんは、萌音さんに対して
「萌音ちゃんは自分に対して完璧を求めるのはすごくいいことだと思ったが、寄せ付けないオーラがあったんです」と。「いい人だけど、そういうものに対して、どうなんだろう?と思っていた」
引用元:エンタメRBB
と、とっつきにくさを感じていたようです。
最初の頃、一つ年上の萌音さんに対し、環奈さんは敬語を使っていました。
ですが、このままでは距離が縮まらないと感じた環奈さんは、ある時を境に「タメ口」に切り替えます。もしそうすることによって、嫌われても構わない、と。
そのことについて萌音さんは、
「私が年下だったら、そのことでずーっと悩んでるかも」
と、環奈さんに感謝しています。
ふたりは驚くほど対照的。社交的な橋本環奈に対し、人見知りな上白石萌音。稽古後すぐ帰る環奈に対し、余韻に浸る萌音。真逆なだけに不安もあった。一般的に、ダブルキャストは互いに意識するあまり、口を利かない関係になることもあるのだ。
引用元:NHK ふたりのディスタンス
ギスギスした関係になってもおかしくない要素は少なくなかったものの、環奈さん、萌音さんはお互いにそうなってしまうことを避けたかった、その思いは一致していたのでしょう。
また、こんな声もあります。
「表向きは仲良くしている2人ですが、互いに売れっ子女優とあって、舞台裏ではバチバチだったそうです。他のキャストやスタッフは、萌音派か環奈派かで〝踏み絵〟を迫られていたなんて物騒な話も飛び交っているほど。今後の地方公演でも、その空気感が続くと、なんらかの悪影響が出かねない」(芸能記者)
引用元:週刊実話WEB
環奈さんと萌音さんどうしが「バチバチ」だったかどうかはともかくとして、世間の注目度が高いこともあり、キャストさん、スタッフさんたちは否が応でも(Wキャストの)相手側を意識せざるを得ない状況だったのだと思います。
それに、「バチバチ」な状況を期待する世間の声もあったのでしょう。
萌音さんが、4月4日に放送されたフジテレビ「ポップUP!」に生出演した際、二人の間で事前に揉め事などあったかと聞かれ、
「完全に2人で一緒に役を作っていった。稽古をお互いしているのを見合ってアドバイスしたりとか、コツをつかんだらお互い教え合ったり」
月曜レギュラーの女優・佐藤仁美からは「なんかダブルキャストだと揉め事とか…私はこうやりたい!とかありそうだけど」と悪い顔でツッコまれたが、「そういうのを期待されるんですけど、申し訳ないくらい仲が良い」と苦笑した。
この発言からも分かるように、環奈さんと萌音さんはお互いに仲良くしようとしている、というよりも
「役作りを成功させよう、舞台を成功させよう」
という点で気持ちが一致していて、その結果、自然に「仲が良く」なったのだと思います。
ライバルを見ているのではなく、同じ方向を見つめているから、ぶつからないのではないでしょうか。揉め事を期待する世間の声など関係ないという、二人の意識はプロそのものですね!
菊田一夫演劇大賞は「上演関係者一同」に!みんなが一つになった
優れた大衆演劇を表彰する『第47回菊田一夫演劇賞』授賞式が30日、都内で開かれ、「菊田一夫演劇大賞」を舞台『千と千尋の神隠し』上演関係者一同が受賞。代表して、W主演を務める橋本環奈と上白石萌音が登壇した。
引用元:YAHOO!ニュース
壇上で二人は、スピーチの冒頭でそれぞれ、
環奈さん「私たちみんなで作った舞台が・・」
萌音さん「みんなで一つの賞をいただけたことが・・」
と、上演関係者一同での受賞を喜んでいます。
ダブルキャスト主演の環奈さんと萌音さんが、お互いの人気だとか演技力だとかにこだわることなく、役作り、舞台作りのために支え合っていく姿勢は、他のキャスト、スタッフにも影響を与えていったのではないでしょうか。そしてみんなが一丸となってこの賞の受賞ということになったのではないか、と。
名古屋、御園座での公演が最終となります。7月4日(月)の千秋楽まで、もうひと踏ん張りですね!キャスト、スタッフの「皆さん」応援しています!
コメント